受ける前に知っておきたいボトックスの副作用と失敗例
「たった一回で劇的にシワが減る」と話題のボトックス。
ところがボトックスが人気をする人が増えるにしたがって、トラブルを経験する人も増えているようです。
そうならないようにボトックスの副作用や失敗例を知っておきましょう。
ボトックスの副作用
ボトックスは食中毒の原因となる「ボスリヌス菌」の毒素を注射することによって筋肉のこわばりを緩め、表情ジワを目立たなくする美容法です。
もともとは斜視やけいれんなどの病気を治す医療目的で使用されていました。
「菌」や「毒素」といっても、毒素を精製したタンパク質を薬剤として使用しているため、基本的に副作用の心配はありません。
まれに頭痛やめまいといった症状が起こる場合もありますが、すぐに回復する程度のものです。
また、ボトックスというよりも注射したことによる施術箇所の内出血や腫れといった症状が起こることがありますが、これも数日で引きますので心配する必要はないでしょう。
ボトックスの失敗事例とその原因
ボトックスを受ける際に気をつけるべきことは、副作用よりもむしろ医師の知識やスキル、そして薬剤の質といえます。
例えば、まぶたが下垂して目が開きにくい状態になる、笑おうとしても筋肉が動かせず能面のような表情になってしまうといった失敗例があります。
これは注入量が多かったり、注射する箇所が適切ではなかったりといった医師の知識やスキル不足が原因です。
また、ボトックスの薬剤は冷凍保存をしなければ効果がなくなってしまうのですが、クリニックで誤って冷蔵保存してしまっていた結果、「ボトックス注射を受けたのに効果があらわれない」といったトラブル事例もあります。
そして、「ボトックス」と一口に言っても美容目的で使用される薬剤で厚生労働省の認可を受けているのはアラガン社の「ボトックスビスタ」のみで、韓国製や中国製の類似品は質の面で劣ると言われています。
安さクリニックを売りにしているようなクリニックでは、コストを抑えるために安価な薬剤を使用している場合がありますので、安いからといって飛びつかないようにしましょう。
ボトックス治療を受けるなら
ボトックスは基本的には副作用の心配がほとんどなく、安全な美容法です。
ただし、医師の技術力が問われますので、ボトックスの施術実績が多くかつ、事前に説明やカウンセリングを十分行ってくれる信頼のできるクリニックを選ぶことが大切です。